ここ最近、NHK(Eテレ)を見ていると、番組の合間合間に米津玄師さん作曲の「パプリカ」が頻繁に流れています。
Eテレの番組とのコラボやダンスレクチャーなど、いろいろなバージョンがありますが、このパプリカは何のために流れているのでしょうか?
何かのテーマソング?キャンペーン?パプリカが流れる意味を調べました。
「パプリカ」いろんなバージョン動画
パプリカは米津玄師さん作詞作曲、プロデュースでNHKのために提供された楽曲です。
以下の動画のように、Eテレの番組とコラボしたものや、
ダンス動画、上白石萌歌さんが歌うものなど様々なバージョンが存在します。
公式のイメージビデオです。
出演するのは「パプリカ」のために結成されたFoorin(フーリン)というユニットです。
上白石萌歌さんボーカルバージョン。
安定の透明感ある歌声です。
上白石萌歌さんはEテレアニメ「はなかっぱ」の主題歌も歌っています。
以下がEテレの番組とのコラボバージョンです。
パプリカ「コレナンデ商会」バージョン
パプリカ「ストレッチマンゴールド」バージョン
パプリカ「がんこちゃん」バージョン
パプリカ「にほんごであそぼ」バージョン
もっといろんなコラボバージョンをご覧になりたい方は
NHKのYoutube公式チャンネルよりご覧ください。
NHK「パプリカ」プロジェクトの目的とは?
パプリカは2020年の応援ソングプロジェクトとして作られた曲です。
以下がパプリカの応援プロジェクトの概要です。
NHKでは、いま、2020年にむけて「<NHK>2020応援ソングプロジェクト」を展開しています。「あしたにたねをまこう!」というキャッチコピーのもと、2020年とその先の未来に向けて頑張っているすべての人を応援していくプロジェクトです!
プロジェクト曲の「パプリカ」は、そんな多くの人たちの夢を応援する歌として作られました。
引用:https://www.nhk.or.jp/tokyo2020/song/
2020年ということで、東京オリンピック・パラリンピックに出場する選手たちへの応援歌なのかな?と思いましたが(もちろんその意味もあります)、
アスリートだけでなく、今の時代を生きている全員が2020年や未来に向かってがんばる姿を応援するためのプロジェクトだということです。
また、Eテレで頻繁に流れているということで、
未来を生きる子どもたちに楽しさや希望を与えたいという意味合いもあると思います。
パプリカの振付を考えたのは菅原小春と辻本知彦(振付動画あり)
パプリカはメロディも印象的ですが、振付もキャッチーですよね。
子供から大人まで誰でも楽しく踊れるように作られています。
(ウチの子も、小学校の行事でパプリカを歌って踊りました。)
そんなハッピーなダンスを振り付けたのが、
2018年紅白歌合戦での米津玄師さんとの共演が記憶に新しい菅原小春さんと、シルク・ドゥ・ソレイユの初の日本人ダンサーとして、また、米津玄師さんの「LOSER」の振付家としても知られている辻本知彦さんです。
お二方とも世界で活躍されているダンサーさんですよね。
パプリカの詞や曲の世界観にピッタリのかわいらしい振付で、
ダンステクニックをひけらかすような”エゴイズム”もなく、それでいて新鮮で清々しいです。
さすが、一流ダンサーさんはニーズを良く分かってらっしゃいますね。
お二人のダンス動画です。おしゃれでカッコいいです!
パプリカの花ってどんな花?花言葉は…
パプリカというと赤や黄色のふっくらとしたピーマンを真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか?
この曲の題名となっているパプリカですが、
歌詞のキーポイントにもなっているパプリカの花って
どんな花かご存知ですか?
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この白いかわいらしい花がパプリカの花です。
色とりどりの果肉と違ってモノトーンなんですね。
このパプリカの花には
「君を忘れない」や「同情」「哀れみ」などという花言葉があるそうです。
米津玄師はなぜ「パプリカ」をテーマに選んだのか?
パプリカの花言葉、応援ソングのイメージには合わないような・・・。
そう思った方もいらっしゃると思います。
私も、もしかしたら、この花以外にもパプリカの花が存在するのでは?
と考えて調べてみました。
ですが、
やはりパプリカの花はこの野菜の花で間違いないようです。
ではなぜ、米津玄師さんはパプリカの花をテーマにしたのか気になりますよね?
米津さんはNHK「内村五輪宣言!」番組内で
パプリカを選んだ理由をこのように語っていました。
パプリカは五感も良いし、見た目も色鮮やかでかわいい。
直接的な意味は無いけれど「パプリカ」が3分間の音楽の中で気持ちよく鳴っていてくれたらそれで良い。
パプリカが人々に与えるイメージが曲のイメージとリンクしたようですね。
ですから「パプリカの花」そのものに特別な意味があるわけではなく、
その先に続く歌詞「花が咲いたら種をまこう」という部分が大事なんですね。
確かにパプリカの花がどんなものかを知らない子どもたちでも
「パプリカ」という響きは、スーッと心に入ってくるみたいで、
わが子も毎日歌っています。
米津玄師が「パプリカ」に込めた想いとは?
パプリカを何度も口づさんでいる子供が、
現在日本中にたくさんいるのではないでしょうか?
彼らは今は歌詞の意味を深く考えずに歌っているかもしれませんが、
大きくなってから改めて歌詞の意味を考えるときが来るのではないでしょうか?
そんな未来に、この歌が彼らの背中を押してくれる一曲になるのかな~
なんてことを考えていると、
「パプリカ」という曲こそが子供たちの心に植えられた種の一つなんじゃないかな、と想像してしまいしました。
もしそうなら米津玄師さん、偉大すぎます!
ちなみに、米津さんはパプリカの楽曲の収益や印税をスポーツ振興基金に寄付されるそうです。
つまりパプリカを買うことで、私たちみんなが未来の誰かの種まきのお手伝いができるということです。
パプリカプロジェクト、すばらしいですね。